我以外皆我師

歴史の人物や偉人の名言を引用して伝えたいことを書く

 みなさんは宮本(みやもと)武蔵(むさし)という歴史上の人物を知っているでしょうか。宮本武蔵と佐々木(ささき)小次郎(こじろう)の「巌流(がんりゅう)島(じま)の戦い」の話はもしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれません。6年生から社会科では歴史が始まります。歴史上の人物に興味がある人はぜひ調べてみてくださいね。

その宮本武蔵の残した言葉の一つに

「我以外皆我師」(われいがい みなわがし)という言葉があります。意味は「我(自分)以外の全ては、みんな師匠(ししょう)(先生)である。」という意味です。気が合う人、気が合わない人、好きな教科、嫌いな教科、得意なスポーツ、苦手なスポーツ・・・などなど、自分と関わる人や物、全てに意味があって、「全ては自分を成長させてくれる材料(ざいりょう)」だということです。

 例えば、人にいつも親切にしている人がいるとします。「あれってステキだな」と思えば「自分に取り入れよう」というようにしていきます。

 例えば、悪口ばかり言う人がいるとします。「あれは良くないなあ」と思えば、「自分はやらないようにしよう」と「人の振り見て我が振り直す」わけです。さらに言えば、これから長い人生、どうしても気が合わない人は必ず現れます。そのときどうするか今練習しておこうと思えば、前向きに考えられるし、その「苦手な人」から「苦手な人と上手くやっていくにはどうすればいいか」ということを教えてもらえるわけです。

全てはみんなの考え方しだいだと思います。嫌なことや失敗したことがあって「サイアクー。」「ムカツクー。」「なんで自分ばっかり・・・。」「あいつのせいで。」

と考えているだけで前へ進めないのか。それとも、嫌なことや失敗から「どうしてこうなってしまったんだろう。」「どうすれば失敗しなかったのかな?」「失敗を次へ生かせばいいんだ。」「失敗は反省して今度からは気をつけよう。」と考えて前へ進むのか。それはみんなしだいです。