素直にまっすぐ育ってほしい

保護者に考えてほしい問題を一緒に考えて書く

 日光東照宮の壁面の彫刻である「見ざる 言わざる 聞かざる」の三猿をご存知の方は多いと思います。では、あの彫刻の意味や、言葉の意味についてはいかがでしょうか。実は、私は知りませんでした。今回は日光東照宮の「見ざる 言わざる 聞かざる」について書きます。

 日光では人生の手本として猿の彫刻が表現されているようです。全てで8面あり、「親猿が小猿の将来を案ずる様子」「小猿の耳を塞ぎ、口を覆い、目を隠す様子」「小猿の一人立ちの様子」「志高く、天を仰ぐ様子」「人生に挫折し、持つべきものは友だと知る様子」「恋をして物思いにふける様子」「夫婦で荒波を乗り越える様子」「大人になり新しい生命を宿し母になる様子」の8つに分かれています。その2面目に「見ざる言わざる聞かざる」が飾られています。

 その「見ざる言わざる聞かざる」彫刻の意味は、「余計なことは見たり聞いたりしても、むやみに他人に話すものではありません。」という解釈で知っているという方がほとんどだと思います。しかし、それに加え「子供のころは、世の悪いことを見たり、聞いたり、言ったりせず、素直にまっすぐ育ちなさい」という意味も含まれているようです。

 そこから私は、「今の世の中の子は素直に真っすぐ育てにくい環境だなあ」と感じました。インターネット、ニュース、Youtube、アプリ、スマホタブレット、・・・。情報が簡単に手に入ります。(便利ですが・・・)子供でさえ簡単に情報を得ることができます。異常気象、人権問題、ハラスメント、企業問題、危険運転・・・世の中の良いこと悪いこと・・・とてもじゃないけれど、素直にまっすぐ成長できる環境にはないと思います。

 だからこそわたしたち大人が、子供達の触れている情報について考える必要があるのではないでしょうか?

お子さんが今、そのスマホで静かにどんな動画を見ているか知っていますか?