学びあっています

学習の様子から気付いたこと、伝えたいことを書く

 最近の社会科の授業での話をします。

 社会科では「国土の地形の特色」ということで、「山脈や火山について」や「低い土地のくらし」について学習しています。

 資料を読み取っていくうちに、どうやら日本の火山の数は世界中の火山の数の10分の1ほど(世界中の約10パーセント)にあたるということがわかりました。

 ここで、一つの疑問をみんなに投げかけみました。

「10パーセントって多いのかい?」

「テストで100点満点中10点ってことだよね?」

「10点とったらおうちの人は・・・。」

「ツノが生えます!(優しい表現でお送りしています)」

「それはなんで?」

「点数が低すぎるからです!」

「じゃあ10パーセントは少ないのかな?多いのかな?」

ここでうちのクラスでは学び合いが始まります。

多いと思う子、少ないと思う子いろんな意見が飛び交います。

 すると、○○さんが・・・「多いと思います。理由は、日本は面積がせまいはずなのにその中に世界のうちの10パーセントもあるからです。」

△△さんが「やっぱり多いと思います。約190ぐらい国がある中で日本に10パーセントもあるからです。」

 先生も正直「ここまで気づけるのか!」とびっくりしました。今まで習ってきた学習や生活の中から知っていることなどを生かして考える姿は立派でした。

 また、「低い土地のくらし」の授業でも、「輪中に住む人々は、くらしを水害からどのように守ってきたのでしょうか。」という課題で調べ学習をしながら学び合っていく中で、◇◇さん、□□さんたちの班では「水屋はなんで石が積んであるんだろう?」と新たな疑問が・・・

「高くするためだから木とかでもいいんじゃない?」

「それだと弱くて流されちゃうんじゃない?」

「だから石なのか!」

こんな会話が聞こえてきました。

「こんなきれいにつめないよね。」

「(写真を指差して)こうやってつんでいけば・・・。」

まだまだ会話は続きましたが、書ききれないのでこのへんで・・・。

 すこーし話が脱線(だっせん)しているような気もしますが、とても学びが深まっている証(あかし)だと思います。「日本には火山が111山ある。」「輪中には水屋という建物がある。」たったのこれを知り、覚えるだけですが、こんなにたくさんのことに気づけました。

 でもこれはきっと将来みんなに求められることだと思います。人の心の中は見えません。だから言葉があるのだと思います。言葉を交わすことをコミュニケーションと言うのはみんなも知っていると思います。これからの世の中は人と人とのつながりやコミュニケーションが大切になってくるんではないかなと先生は考えています。だって、AI(人工知能)にコミュニケーションは取れますか?みんなが大人になるころには、きっと今ある職業の半分はなくなるかもしれません。人工知能やロボットのほうが疲れたりしないし、お給料もはらったりせずにすみます。人間はそういったところでは勝てないんです。じゃあやっぱり大事になってくるのはコミュニケーションなんじゃないかなと先生は思っています。これからも続けてどんどん力をつけていきましょう。